2015年3月23日月曜日

chap. 1

目覚めると、私はアフリカ北岸のチュニスの波止場に立っていた。
自分が何者で、何を生業にしているのかはすぐ思い出せたにも関わらず、その直前に私が何をしていたのかがすっぽり抜け落ちてしまったまま、チュニスの波止場で風に吹かれていたのだった。

近衛銃士隊にはすぐさま、私の無事を知らせる使者がもたらされたらしく、すぐにマルセイユに帰還されたしとの命が届いた。私はすぐに帆を上げた。懐かしきマルセイユ。私は帰ってきた。


なんちて。
3年ぶりにこの世界に戻ってきたわけですが(いや、3年半でしたかね)、なかなかに付いて行くのが骨であります。そんな中暖かく帰還を受け入れていただいた、かつて所属していた「近衛 トレヴィル銃士隊」の暖かさには本当に感涙もの。

そんなわけで、折々の私の旅の諸相を記していければ。また。


0 件のコメント:

コメントを投稿